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自動車機能安全

IQPCカンファレンス参加

2018年3月開催のIQPCカンファレンスに参加してきました。今年は、ドイツ、デュッセルドルフで開催されましたが4回目の参加となります。
最初の参加は、2015年に開催された「IQPC 5th International Conference ISO 26262」でFail operationalに関する発表者の立場で参加しましたが、以降は聴講者としての参加です。

このカンファレンスの特徴は女性の発表者が多いことで今年も英国やスウェーデンOEMによる発表がありました。今年は、Round Tables Discussions という参加者がいくつかのグループに分かれて議題に対して議論し、発表する、と言う新しい試みがありました。自動車分野における欧米のカンファレンスは、参加者参加の形態で、日本の様に「ただ聞くだけ」ではないところが違います。前職の時に主催した機能安全カンファレンスも欧米カンファレンスのようにしたかったのですが、なかなか・・・、日本人の性格を感じました。

今年のカンファレンスで気になったのは、ADAS ( Advanced driver-assistance systems ) からAD ( Automated Driving ) に議論が移行しつつある、と言うことでした。
安全状態がフェールサイレント/フェールストップ(停止) からデグラデーション(縮退), フェールオペレーショナル (継続)に変わり、その結果車載システムのアーキテクチャが変更を受けることになります。
IEC61508 の安全アーキテクチャの考え方を実装していくこととなりますが、欧米では機能安全はIEC61508からスタートしているため考え方ができているのに対し、日本はその点の考え方が弱い(あるいは、無い)。

40年前から様々なサービスの安全を開発してきた自分にとっては当たり前のことも今の自動車業界では対応されておらず、AD を今後進めるうえでリスクとなるでしょう。
欧米の様に、情報をオープンにして皆で議論する、その様な環境がいつになったら日本で実現できるのか、自動車業界の閉鎖的なところを打破しないと取り残されてしまう、と、ますます感じる今日この頃です。