喝!自動車機能安全コンサルタント ブログ

2019年4月2日 自動車機能安全

IQPCカンファレンス報告

今後の自動運転技術にとり重要なキーワードにSOTIFがあるのはまがいもない事実である。

将来の自動運転を考慮し安全を担保するうえで、今のセンシング技術を使用する以上避けることのできない活動である。

異常気象と呼ばれる今後の気象条件を鑑みても議論を行い対応することは重要であるがどこまで自然の思い付きに人智が対応できるか、若い技術者に期待せざるを得ない自分が残念!

 

さて、今回のWSで、SOTIFにおけるExposureについて、日本では絶対起きない、楽しく、かつ、うらやましい議論の一部を紹介する。

道路を「ティッキン」(あえてチキンではなく)が横断するのと、「ティッキン」の着ぐるみを着た子供が横断することの区別をどうするのか、できるのか。

「ティッキン」の着ぐるみを着た子供が3歳だとどうダ! 10歳だとどうだ? ハロウィンの期間は自動運転を切るべきでは・・・、なんて議論が約40分続き、約25名ぐらいがケンケンガクガクの議論を行った。

各社の経験と対応状況を元にお互いに知見を出し、そんなことまで暴露していいの? みたいなことも多々聞くことができた。

元はと言えば、オープニングキーノートで、SOTIFリーダーのニコラス(PSA)が、ダイナソーの着ぐるみを着て自転車をこぐターゲットを後方からとらえた動画を見せて、検出に限界ダ~、何て言ったのがきっかけであったが・・。

 

日本では絶対に起きない、本当に素晴らしい時間であった。

欧米の自動運転関連のカンファレンスは、自動車を取り巻く環境にさらされた現場の技術者が参加する。

OEMも現場をしっている人間が参加している。

そこで、日本の様に、現場を知らない肩書だけご立派な評論家が、腕を組んで睨みを聞かせ、「自動車村」から外れた技術者の質問を排除する、なんてことは絶対にない。

前職では現場の若手が議論できるカンファレンスを夢見て開催しようとしたが見事につぶされた。

もう20年若かったら、絶対日本の企業にはいない、いる価値がない。

ぜひ、若い技術者諸君に問いたいのは、今いる自分は何のために存在しているのか? その目的を達成するために今の組織にいることが正しいのか? 組織及び環境が自分のスキルアップに有益なのか?・・・・、40年前に幸之助から言われたことをそのまま伝えたい。

小谷田が若い時にいた松下通信工業は、今思えば素晴らしい「安全文化」をもつ組織であった。さらに、当時は新しい技術をもとに新しいサービスを「0」からつくれる環境にあり、技術者にとっても良い時代だったと振り返ると感じる。

今の若手組込技術者は、残念ながら考えるチャンスが少なく申しわけないと思っている。

だからこそ、先ずは自動運転という良いチャンスがあるのだから、そのチャンスにチャレンジしないのは、・・・・、もったいない!

日本の企業では・・・・、(先ず無理!)